まつもとゆきひろさんによる20代プログラマのためのお話を聞いてきた。
「20代プログラマのための勉強法」についてのお話
by まつもとゆきひろさん
(これから書くのはこんなこと)
20代のプログラマのための仕事人生を豊かにするための勉強法。
(プログラマ限定のお話って訳ではないので文中ではエンジニアや社会人としてます。)
つまり考え方のお話です。
講演会で聞いたことと個人的に思ったことを交えてだらだらと
僕なりにまとめたメモ的なものです。
※個人的な所感も含むのでそうなんだ〜くらいで読んでもらえたら嬉しいです。
読んでてストレスが溜まりそうな方は今すぐウィンドウを閉じるか
ページ最後のまとめだけ見ていただければ幸いです。
1. はじめに
まつもとゆきひろさん
ちなみに僕は存じ上げませんでした。。。(なぜ応募した...)
この業界に身を置いている人間として失格ですね。
業務で使うのはPHPだししょうがないよね(ん?)
そんな著名な方のお話がきける講演会に当選したので行ってきました。
それでは本題。
2. 社会人における「勉強」って?
まず「勉強」と聞いて人それぞれ定義があると思います。
- 試験で満点をとるための勉強。
- 好きな技術に触れ、学びを深めるための勉強。
- 業務に活かすための勉強。
いろいろですね。ここで注目したいポイントは「社会人における」という部分です。
学生に置き換えてみると、「テストで満点!」「志望校に合格!」など勉強の延長線上に明確なゴール、目標があると思います。
ですが、社会人においては明確な達成目標ってなんでしょうか?
(もちろん試験に合格するため〜とかなら話は別ですが。)
「仕事で成果を出して周りに評価されたい!」
→じゃあ成果って?今の勉強が直接成果に反映されるの?
直接、、ではないと思います。
勉強した知識、経験を業務に活かすことができて初めて成果に繋がったと言えるのではないでしょうか?技術書の内容を丸暗記してもきっと仕事にはあまり、、な気がします。
学生の勉強は直接的に成果につながります(テストの点数がUPする)が
社会人の勉強は間接的に成果に繋がります。
3.「満点」と「満点なし」
学生と社会人の決定的な違いはここです。
学生は「満点」という目標があっても社会人にとっての「満点」ってなんでしょうか?
(朝誰よりも早く出社して、誰よりも成果を出して、誰よりも努力して、、、なんか話が逸れそうなのでやめますね。
自ずと目標を達成するための勉強法も違ってくるかなと思います。
例:とある学生Aくんのテストの成績
国語:30点
数学:90点
英語:40点
ここまで尖っている人もなかなか珍しいと思いますが、それは置いて置いて
あなたがAくんにアドバイスするならなんて声をかけてあげますか?
- 数学得意なのかな?もう少し頑張れば満点だね!
- 数学は今のままでも大丈夫そうだし、国語と英語を頑張ろう!
3教科合計300満点のテストだとしたら、苦手な国語と英語を少しでも克服して30点ずつでもアップすればそれだけで全体的な伸びは大きそうです。
一方、数学だけ頑張って100点満点を取れたとしても3教科合計で見れば10点しか伸びてません。
いろいろ回りくどく例え話を書いてしまいましたが何を言いたいかというと
A君には「苦手を克服する勉強」をアドバイスするべきです。
つまり勉強方法にはシンプルにいうと2つあります。
- 苦手を克服する勉強方法
- 得意を伸ばす勉強方法
話を戻すと(社会人)エンジニアにはどっちの勉強が効果的でしょうか。。?
→2.得意を伸ばす勉強方法
まつもとさんいわく苦手克服の勉強方法は学生時代の勉強のメタファにとらわれているといいます。(型にはまってしまっている)
得意を伸ばした方がエンジニアとしてより価値のある存在。生き残れる存在。になれるそうです。
得意を伸ばす勉強法をとるといいことがいくつかあります。
- 基本的に好きなことなのでモチベーションが維持しやすい
- 人より差をつけられるポイントになりやすい
「好きこそ物の上手なれ」ということわざがありますがその通りです。
某動画サイトのCMのキャッチでも聞いたことがある方がいるかもしれませんが
「好きなことで生きていく」・・
また「好きなことを伸ばせない環境」に身を置いている人は、
今後状況変化を期待できなさそうなら今すぐそこを去った方がいいと仰っていました。
シビれますね(笑)
この部分を強くおっしゃっていました。
4. 「記憶」と「把握 」
記憶と把握についてです。
勉強した後どうなっている状態が理想でしょうか?
100%記憶していなきゃいけないでしょうか?
もちろん記憶も把握も重要なことですが、社会人においては記憶しておく必要はありません。「把握」していればいいんです。
どのような成り立ちで、どのような仕組みで。をざっくり分かっていればいいんです。
ググってそこで再確認して「あー」となればいいんです。
このご時世ネットで調べたらダメですーー!なんて会社あるんですかね。。?
まつもとさんのお話では実体験で昔社内から外部のサイトへのアクセスはシャットアウトされている、現場もあったとおっしゃってました。(今そんなとこあるのかな、、?)
つまり社会人の勉強とは頭の中の知識のインデックスを
増やしていく作業とも言えます。
あとでググって確認してしまえばOKなんです。
(カンニング万歳\\\\٩( 'ω' )و ////)
5.「メイン」と「サブ」
学生の本分は勉学。社会人は?
そう、仕事ですね。残念です。
メイン:働く
サブ :勉強
生活に置き換えてみると社会人はメインの働くという時間に大半を費やします。
サブである勉強はその合間の時間を見つけてやらなくてはいけません。
めっちゃハードやん。。
ここでまつもとさんは1つの提案をされていました。
メインの中でサブを行う。
つまり働く中で勉強をするということです。
僕はこれを聞いて「え、仕事ぶん投げて勉強するってこと?そんな無茶な...怒られちゃうよ...」と残念な思考しかできない自分を心底嫌いになりつつ、これはもちろん違います。
- 自分が勉強したい事を仕事にする。
仕事しながら勉強することができればこれ以上ないくらい効率的で有益な時間の使い方ですよね。
週末カフェに引きこもって、平日家に帰ってから睡眠時間を削って、、
なんてしなくていいんです。好きなことをする時間に充てることができます。
6.「安定」と「変化」
エンジニアは一生勉強!と言われますよね。
その所以は技術は常にアップデートされていくものなので仕方がないんです。
今イケてるとされていることも数年後は枯れてる可能性だってあります。
その時はまた最新のイケてる技術を勉強する必要があります。
学生の勉強する事柄は不変なことがほとんどです。
理科で習う法則や、歴史で習う年号。。変わったらビビりますよね(笑)
「安定」と「変化」と言いましたが学ぶ対象が変化しているので
それについていかないといけないってことです。
7. なぜ勉強するのか
問いかけられてパッと答えられる人もちょっと考える人もいると思います。
この問い。
- 収入UP!いぇい!\\\\٩( 'ω' )و ////
- 仕事で成功したい!
- 仕事で成果を出して周りから認められたい!
たくさんあるとおもいます。
個人的に僕は圧倒的に収入UPですね(切実)
色々な野望がある中で勉強とはそれらをなし得る確率を高めるための「手段」ということを話されていましたね。
上の3つに微妙に共通していそうな共通項を抜き出せれば
それが誰しもが求めている本質ってことになります。
ちょっと難しい言い方をしましたが、
共通項は多くの人に当てはまるということなので
より人間の本質的な欲求に近いものと言い換えもできそうです。
それは「周りから認められたい、尊重されたい、リスペクトされたい」と言ったものです。
ん。。この状態になるための条件ってなんでしょうか。。?
8. パターン認識
前項でおいてけぼりにした「条件」についてです。
- あなたの尊敬する人は誰ですか?
・・・
・・・・・
・・・・・・
もちろん人それぞれ違いますね。
例えばある人はイチロー。ある人は歴史上の偉人。
様々ですが、共通しそうなことが一個あります。
それはどちらも有名人であるということです。
人には「知らない人を尊敬できない」という特性があります。
つまり人は基本的に有名人に弱いんです。本質的にミーハー。
まつもとさんはこれらをまとめて
「知名度と価値は可換」
とおっしゃっていました。
え、有名にならないといけないってこと?
有名ということはちょっと大げさかもしれませんが
少なくとも評価されるためには知られる必要がある。ということですね。
これをマーケティングにたとえて解説していました。
(ちょっとざっくりですが。いきます。
キャズム理論(知らない人は別途調べてみてください^^)
↓
ニッチに進出する(誰もやっていないこととか、目立つようなこと)
↓
横展開する(勉強の成果をとにかくアウトプット)
↓
埋没しない(目立てる存在になる)
と言った感じです。(雑なまとめすぎてすみません。)
・・・
これまでの話もふまえて自分なりの解釈をまとめてみると、評価されるためには知られる必要があるので
人と違うことをしてみる → 得意分野に注力する
得意分野は自分の「好きなことである」可能性が高いのでその分モチベーションの維持もしやすく伸び率が高い
といった感じでしょうか。
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